B787-10型初号機(N528ZC)がCA州ビクタービルにて試験飛行
数週間前より、ボーイング社の中型旅客機B787の最新シリーズであるB787-10型機の試験飛行がカリフォルニア州のビクタービル空港(VCV/KVCV)にて行われています。
サンバナディーノ郡アデラント市に位置するビクタービル空港は、航空会社から引退した飛行機がスクラップされ変わり果てた姿となった旅客機がずらりと並んでいる「飛行機の墓場」として有名な空港です。しかしその傍らでボーイング社が新型機のテスト飛行を盛んに行う空港でもあります。引退して朽ち果てた飛行機と最新鋭機が同時に見られるかもしれない、非常に面白い空港となっております。
B787-10型機はオリジナル型である−8型に約11mの胴体延長を施し乗客定員を増加させ更なる高効率を目指す新型機で、現在のところでは日本の全日空を含む、世界の航空会社9社から149機の受注を得ています。ハウスカラーを纏ったN528ZCの胴体前部には発注した各航空会社の尾翼がペイントされて居るのが確認できます。
筆者が訪れた日は数回にわたって急な引き起こし角での離陸を繰り返す試験を行っており、2018年度の納入に向けた試験が順調に進んでいることが伺えました。
全日空へは2019年度にデリバリー予定で、主に国内線に就航するという。B787の全派生型を運航する数少ない航空会社となりますね。