10 Tanker Air Carrier – DC-10 空中消火機
はじめまして、米国アリゾナ州在住のReiと申します。
今日は、初夏のアリゾナ名物である空中消火機、その中でも現在運用中の機体の中では最大の10 Tanker Air CarrierのDC-10をご紹介しようと思います。数少なくなったDC-10が今でも現役バリバリで活躍しています!
アメリカ南西部に位置するアリゾナ州、初夏には気温が日常的に摂氏40度を超える高温、そして砂漠特有の乾燥した気候が特徴なのですが、高温と乾燥、この二つは自然火災が発生しやすい条件なのです。また、アメリカですので火事の規模も大きく、そんな自然火災を効率的に抑えるために、このような空中消火機「タンカー」が活躍しています。
現在アメリカ国内で運用中の空中消火機の中で最大の10 Tanker Air CarrierのDC-10は、現在3機が運航されており、もう1機もまもなく運用が開始されます。本拠地はアリゾナ州のお隣、ニューメキシコ州のアルバカーキですが、アメリカの火事のシーズン、すなわち初夏から秋にかけては、連邦政府管轄下の林野庁(United States Forest Service – USFS)との契約に基づき、全米各地で自然火災の消火にあたります。
アリゾナ州での運用の際は、州都フェニックスのメサゲートウェイ空港にあるタンカーの発進基地を離発着しており、アリゾナ州内での自然火災が多かった6月は、ほぼ毎日のように飛行していました。また大抵の場合、1日に何度もタンカーの基地と現場を行き来するため、撮影の機会がたくさんあります。
いつ飛ぶかがわからないのと、飛ぶとなると(すなわち火災が発生すると)すぐに飛ぶため、中々撮影のタイミングを掴むのが難しい機体ですが、ご覧になっている皆様も、夏のアメリカにお越しの際は是非これらのDC-10の撮影にチャレンジしてみてください。