成田国際空港撮影ガイド
成田国際空港(成田空港)は、日本の玄関口と呼ばれている国際空港です。
羽田空港と比較すると国際線の就航数が多く、様々な航空会社を見ることができます。
ターミナルは第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナルの3つが存在し、
第3ターミナルは、LCC専用ターミナルとなっています。
トラフィックの多さは羽田空港と同等ですが、時間帯によっては出発ばかりや、到着ばかりがあるので注意が必要です。
撮影環境は、陸に存在する空港だけあって外周ポイントが充実しています。
ここに掲載しているポイント以外にも歩道などから撮影可能なポイントが多数存在します。
①第1ターミナル展望デッキ
第1ターミナル展望デッキは、5Fに位置する横幅の広い展望デッキです。フェンス式となっています。
ここからは、A滑走路を離着陸する航空機や、タキシングする姿、駐機中の機体を撮影することができます。
25番スポット、26番スポットが目の前のため、スポットインする迫力ある姿を撮影することもできます。
ほぼ滑走路の中間地点に位置するため、北風運用でも南風運用でも撮影に困ることはなさそうです。
滑走路上の機体を狙うには、747で35mm換算250mm程度、737で35mm換算400mm程度必要となってきます。
羽田空港同様、滑走路は南北のため、午前10時半頃まで順光、それ以降は逆光となります。
②第2ターミナル展望デッキ
第2ターミナル展望デッキは、南北に分かれている展望デッキです。
第1ターミナルと比較すると少し狭い印象を受けます。こちらもフェンス式となっています。
所々に撮影用の大きな穴が用意されています。
第2ターミナルは、空港敷地内では唯一の午後順光ポイントだけあって期待は膨らみますが、残念ながら環境はあまり良くありません。
目の前のスポットも屋根で隠れてしまい、駐機中の姿は撮影することができません。
そして滑走路までの距離があり、アプローチする機体を撮影することになります。747で35mm換算500mm以上と遠いです。
③さくらの山
成田空港で一番有名な外周撮影ポイントと知られる「さくらの山公園」。
名の通り、桜の季節になると公園一面が桜で覆われます。
桜の季節でなくても、間近に飛行機を楽しむ事ができる撮影ポイントとして人気を集めています。
午後順光で、主に34Lからの離陸機や16Rへの着陸機を撮影することになります。
開放的な空間のため、どのレンズを使うかは絵作り次第です。超望遠から超広角まで使える万能な撮影ポイントです。
④さくらの丘
さくらの山と名前の似た「さくらの丘」は、さくらの山より南下した場所に位置します。
こちらの公園も桜の季節になると、名所として有名です。
ここからはさくらの山と逆方向になるため、34Lへの着陸機と16Rからの離陸機が撮影対象となります。
34Lからの離陸機も撮影可能ですが、滑走路上の機体を撮影すると電線が被ります。
午後順光、基本的には200mm以上の望遠で楽しむことができる撮影ポイントです。
⑤航空科学博物館
日本でも珍しい部類に入る航空系の博物館である「航空科学博物館」。
同博物館は、航空の歴史や機体の構造の解説はもちろん、展望デッキが用意されています。
展望デッキおよび展望フロアからは、NCAが駐機するエリアや、16Rから離陸する機体がこちらを向いてきます。
午前順光、こちらも「さくらの丘」同様、望遠レンズをおすすめします。
⑥十余三東雲の丘
十余三東雲の丘は、これまで紹介して来なかったB滑走路に存在する撮影ポイントです。
B滑走路延長後から、大幅に使用率が増え、こちらでも大型機の着陸などを撮影できるようになりました。
残念ながらフェンスは少し高めで、着陸寸前まで防音壁に隠れるという悪環境です。
そして滑走路方面には電線が張り巡らされ、シャッターチャンスはあまりありません。
午後順光、被写体までの距離は比較的近く、747で35mm換算150mm程度です。
⑦ゲジポイント
ゲジポイントとは、コンクリートの柵が並ぶ隙間から撮影することから名付けられた名称だそうです。
こちらのポイントでは、前述の通りコンクリートの柵の隙間から撮影する他の空港にはあまり無いスタイルです。
主に16Rへと進入する飛行機や16Rへ着陸寸前の機体を撮影することができます。
こちらのポイントでは、コンクリートの柵が上へ行くほど細くなることから脚立を必要としています。
午後順光、被写体までの距離は747で真横35mm換算150mm程度です。
⑧ひこうきの丘
最近開業された「ひこうきの丘」。
昔からファンの間で親しまれる「畑ポイント」(今回はこちらと一緒にご紹介します。)のすぐ側に造られた丘。
しかし丘の高さはあまり無く、立った状態でも空港側のフェンスをクリアすることはできません。
そのため、近隣の歩道や公道にて撮影する方も多いです。
主に34Lへの着陸機や、34Lへ進入する機体を撮影することができます。